住宅設計と第三者監理の非営利設計事務所

今日の現場

とりあえず本堂完成!

 

やっとここまで来ました。

事情はどうであれ、請負業者を変更して大きく舵を切った甲斐がありました。

厳しい決断でしたがベストだったと確信しております。

亡くなった棟梁も極楽浄土で(頭掻きながら)感謝してるハズです。

 

亀山建設さん ここまで本当に御苦労様です。

また、圓福寺の方々の御理解と御協力も並大抵のことではなかったと思います。

本当に感謝です。

 

 

来年早々、書院と庫裏が着工。

建築はこうあるべきです。

 

 

 

文責:逸見

建て方怒涛の三連発

こちらも今月から本堂の建て方に入りました。

 

柱も梁もデカいです。

 

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茶色がかった材料が欅、白っぽいのが米ヒバ、その他が米松と杉となります。

杉は故人である棟梁からの支給材です。

構造に関してはきちんと解析すれば下半分が筋交い、上半分が貫構造とのことです。

 

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小屋束もこんなにデカいっす。

 

昨今の住宅建築と比較して、見た感じはここまで意外と大らかです。

100年スパンで物事考えたらこうなるんでしょうか。

もう少し組み上がったら納めや材料の使い方など、こっそりと色々勉強させてもらおうかと思っております。

役得かな・・合掌

 

文責:逸見

コンクリート打設監理の勘所

いつもコンクリート打設時は立ち会うことにしています。

 

雨が中途半端に降ってきたり、

生コン車が渋滞にハマってちっとも来なかったり、

JIS規格品でなかったり、

型枠が孕んで決壊したり、

シャブコンは事前に言わないとまず打設されますし、、、

 

これらはまさに打設中に立ち会わないとまず判明しません。

だから立ち会うわけですが、何かあって指示を仰がれた時、苦痛を伴う決断をせにゃなりません。

 

なぜなら同じ状況なら同じ答えという事にはまずなりませんし、

決断一つでヒト・モノ・カネや時間がもの凄く変動することが予想できるからです。

 

それに現場は待ってくれません。

 

それで知識や経験なんかを総動員して事に当たるわけですが、最終的には「勘」となります。

かの西岡 常一棟梁も確か最後は「勘」と言ってました。

 

勘違いはイカンですけど。

 

 

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現場はつつがなく進んでいましたが打継間隔が結構ギリで一人でドキドキしてました。

 

 

 

文責:逸見

 

一応配筋検査

基礎梁の配筋検査してきました。

構造担当の山田さん、現場担当の呉さん、そして新人の女性の方の3人体制でチェックしていました。

当方なんかもう見るとこありませんがね。

 

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ところで、

筋交いも基礎もない建物は壁量計算はおろか 許容応力度計算にものせられません。

限界耐力計算や時刻歴応答解析で対応します(多分)。

亀山建設はこんなこと当たり前に知ってます。

自社で普通に限界耐力計算だってできちゃいます(多分)。

そんな亀山建設が作る基礎と軸組、とても勉強になります。

深読みするとやってることが論理的で無駄がありません。

だってこの本堂は壁量計算だけだって、カッケー!

 

場数を踏んでない当方なんてイチイチ計算して安全確かめないとドキドキします。

 

 

閑話休題、

配筋やコンクリートを住宅のノリで監理したら笑われそうです。

住宅系は結構ガラパゴス化してることを再認識させられます。

やはりバランスが大事です。

 

文責:逸見

 

無事工事着工しております!

この物件は引継処理と第三者監理が同時進行しております。

後者の方は本堂建替えということもあり、どちらかいうと勉強させてもらうという感じです。

 

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現場は雨の中、杭工事が真っ只中でした。

鋼管杭を所定の長さになるまで溶接で継ぎ足していきます。

降雨時の溶接作業は原則NGなんですが、、、

 

100年スパンで考えた場合、これがどれ程の問題なのか私には正直分かりません。そもそも歴史ある寺院建築を、改正ばかりする建築基準法等に一つ一つ照らし合せて判断すること自体、おかしな話です。

 

 

 

でもね、仏様はちゃんと観てます。

施工するなら溶接個所に雨がかからぬよう配慮してもらいたいものです。

 

 

 

文責:逸見

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