2015年08月24日 │ 大府市Kさんの家
地盤調査と瑕疵保険
瑕疵保険加入が絶対となり、地盤調査は必須となりました。
これが正しく機能していません。
淡々と地盤調査が行われ、リスクを背負いたくない保険屋は過剰品質な要求をしてきます。
ハウスメーカーは仕方がないと施主に説明し、殆どの現場で杭工事や地盤改良が行われています。
戸建住宅なら何十万円、場合によっては200万円近く工事費が上積みされます。
完全に思考停止、めんどくさいが最優先されています。
こんな話の進め方で良いなら誰でもできます。
プロ意識ゼロ、明らかに手抜きです。
めんどくさいけど地盤調査結果を精査することで保険屋の要求をひっくり返すことができます。
今回の物件もやってのけました。
A4の計算書2枚です。
たったこれだけの労務で100万円近く出費を抑えることができたわけです。
どうせ10年しか保証してくれない保険なんです(知ってました?)
もう少しお客様の立場に立ってもらいたいものです。
せめて平面図や基礎図くらい確認せよ!
記事とは関係ありませんが現場は土留ブロック積んでました。
隣地が低く、計画建物も隣地に寄っているのでベース深さの見極めが設計監理のポイントになります。
配筋に目が行きがちですがこの場合はベース底です。
それはそうと
もっと言わせてもらうとこの瑕疵保険制度、請負業者が加入しなければならないと法律で決まっていますが、加入の有無をチェックする機関が実質無いと聞いています。
おかみと保険屋と土建屋の錬金術?きっと深いワケがあるのでしょう。
文責:逸見