住宅設計と第三者監理の非営利設計事務所

今日の現場

2013年4月 竣工しました。

すっかりご無沙汰になってしまいました。

 

先日、建物の方は完成し、松井建設さんから無事に引渡しされました。

まだ外構工事もありますので、もう少しだけ続きますが、M様、おめでとうございます。

長い間大変だったと思いますが、本当にお疲れ様でした。

松井建設さんも初めてのお付き合いだったこともあり、お互い勝手がわからず大変でしたが、私たちの設計に慣れない中で最後まで頑張っていただきました。

本当に感謝しています。

 

設計事務所で家を建てるというのはハウスメーカーさんに依頼することに比べて本当に大変なことです。

当初ハウスメーカーさんに依頼されていたMさんも身にしみて実感したことでしょう。

「この中から選んでください」ではありません。選択肢が無限にある中で、決めることが山のようにあります。

全てがオーダーメイドなので、自社の施工事例がたくさんあるわけではなく、お施主様によってこちらもその都度違う提案もします。なかなかイメージをわかっていただけないことや、伝える難しさを感じました。

その中でM様ともいろいろありましたが、無事に完成の日を迎えられました。

 

では、少し内観をご紹介します。

まず玄関から。

 

当初から、和室へ直接入れる入口をご希望されていたので、段を設けました。

上の吹抜はFRPグレーチング(クリア)を採用しました。明かりとりの機能もあり、歩行できる優れものです。

(個人的には、ひそかにこの空間が一番気に入っています。)

 

玄関入っていきなり和室の押入がホールに出っ張っています。

下は和室とガラスで区切られており、照明が仕込まれているので、床のような使い方を想定しています。圧迫感を無くすために上はあいています。

 

続いてリビング

構造材の梁をそのまま現しにしています。付梁ではないところがミソです。

 

引渡し前にMさんご家族皆さんで塗装をされていました。

床はナラ材を使っていますが、塗装したことによってすごく良い色になりましたね。お疲れ様でした。(お手伝いできずにすみません・・・。)

 

2階へ

玄関ホール横には西に面した大きな掃き出し窓と、天窓を設けていて、とても明るい空間になっています。

インナーバルコニーにような使い方を想定しています。床はFRPグレーチングなので、空気の通りも良いです。

続いて、子供部屋。

「3人の子供たちにそれぞれ6畳の部屋を。」という当初からのご希望でしたので、南に2室、北に1室、となっています。

写真は南の2室。将来仕切れるようになっています。

北と南の部屋が上のロフトで繋がっていて、お子様たちの秘密基地のような空間になりました。

 

一からロフトを作ると高くなりますが、ロフトの床は耐震の構造と兼ねられていて、どうせ板をはるから、そこをロフトにしてしまえ、ということです。

よく見ると合板のままですが、千鳥に張ってもらったので、仕上げをしなくてもおかしくないですよね。本当は塗装するともっと良い感じになるのですが

 

洗面所は基本的には既製品で充分だと思っているのですが、2階の洗面所はインナーバルコニーにオープンに設置されるので、今回は既製品を使わず、大工さんに造作で作っていただきました。

 

夜になって下の玄関の照明がついているとお店のショーウィンドーのような感じになっていて、おぉ!ってなりました。

 

こんな感じに仕上がりました。

 

まだ外構が残っていますので、もうあと一踏ん張りです。

今回は豊田市のみどりのまちづくりの補助金を使う予定になっており、調整中です。

 

報告者:久野

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